FC2ブログ

記事一覧

《21》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻」 (4)ー6 拠所

「同じ委員会になったときに、クミちゃんを好きになったそうです。最初は正直困ってました、クミちゃんまだ男の子と付き合うとか、そういうこと考えてなかった感じだったので。家のこともあるし……」それは、桃瀬の両親が今海外にいることを言っているのか。周りの人間からすれば羨ましい話に聞こえるかもしれないが、当人には当人にしか分からない問題もあるのかも。「それでもクミちゃんは、〝自分のことを好きと言ってくれる人の...

続きを読む

《20》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻」 (4)ー5 振舞

本日一時間目の授業終了後、いまいち調子が出ず鬱々としながら黒板の文字を消す僕の元に、彼女が声をかけてきたのだ。(あの……二人っきりでお話ししたいことがありますので……昼食のお時間、頂いてもよろしいですか?)何故かほんのり頬を染めて。一瞬何かのロマンス的なことを頭に浮かべたが、彼女がチラリと目を向けたのは暗い表情で教室を出て行く桃瀬だった。それを見て、彼女は桃瀬のことで何か話があるのだと察し僕は首を縦に...

続きを読む

短編小説第1作目、執筆完了

お久しぶりです。屈辱の湖です。やっとこさ、初の短編小説「神様、この人でしょうか?」が完成致しました。といっても、書き始めたらどんどん長くなってしまい、気付けばまぁまぁの長さとなってしまいました´д` ;こんな感じで毎月書いていくと思うとゾッとするので、今後短編小説は「隔月」の更新と致します。次回作、何卒お楽しみに( ̄▽ ̄)そして次からは、長編小説の更新を再開致します(^L^)!もう二月も中旬だというのに、未だ...

続きを読む

短編小説《1》・神様この人でしょうか?(7)

次の日の真紀はいつも通り、会社に出勤した。いつも通り、廊下ですれ違う男性に目で追われた。しかし、いつもの誇らしさはなかった。「ねぇ〜、真紀? 今日の真紀はちょっと変よ?どうかした?」意外に鋭い希美は相変わらず、お菓子をほおぼりながら尋ねてくる。「そ、そう?……そんなことないと思うけど?」自分でも声が上ずっていることに気付く。しかし、中止するわけにはいかなかった。やると決めたらやる、真紀はそういう女だ...

続きを読む

短編小説《1》・神様この人でしょうか?(6)

また真紀は泣きそうになった。よりにもよって会社の同僚に、しかもつい最近まで存在すら知らなかった冴えないヤツに、女と最大の失態を知られ、さらには後始末をしてもらっているのだ。真紀は、もうこの世界から消えてしまいそうになった。しかし。「そのマフラーは高価な品物です。僕のは二束三文の安物です。どっちが効率的かは一目瞭然です」真紀との温度差は歴然だった。中田は真紀のおもらしの後始末まで、会社の仕事の一貫だ...

続きを読む