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《28》【僕のジョボ女簿日誌】 「第一話 学園(エデン)は檻の中」 (6)ー2 経験

「それで保護者の方々が納得するとでも?」

獲物を見つけたワシのようなジト目で、僕を問い詰めんとする岡教頭。

「我が校は何年も前から〝いじめ撲滅〟を宣言し、いじめ防止週間といったものにも積極的に取り組んでいました。教員一人一人の意識が高く、この学園なら子供を預けられると、毎年信頼を勝ち取ってきました。しかし、今回の一件が明るみに出てしまったらどうなりますか!? 我が校の名誉が地に堕ちることになるんですよ!! ですよね、校長先生?」

机をバンバン叩きながら、顔を真っ赤にして叫ぶ。校長先生はうんざりしながら、彼女から目を反らす。

「お言葉ですか、校長先生。そして、教頭先生。少しよろしいでしょうか」

僕達三人によって形成された教職員トライアングルに、踏み込まんとする猛者が現れた。手を挙げたのは。

「築月先生ばかりを責めるのはいかがなものかと思いますが、それはそれとして。今いじめ問題で騒がれることを危惧するのは、時期尚早かと」

伝統ある高校で堂々とタバコを吸う、無敵の保険教師・矢行先生だった。

「何ですって?」

突然の参入者に冷ややかな視線を浴びせる岡教頭、しかし矢行先生はそれがどこ吹く風といった感じで滔々と喋り続ける。

「少し言葉が悪いようですが、現段階で病院はおろか警察にも厄介になった生徒は一人もいません。当然メディアへの取材にも。桃瀬さんも軽い気絶程度ですので、そのうち目が覚めるでしょう。となると、今はまだ〝生徒間の悪ふざけ〟ということで収められますよ。もしPTA総会にて触れられることになっても、教頭先生には十分諌めるだけの能力がおありです。そのために普段から親交を深めているのでは? それとも、教頭先生は問題を大きくしたいのですか?」

「え!? ……い、いや、私は別に、そんな……」

矢行先生の意見に教頭は怯み、今度は矛先を僕に向けようとする。しかし、その前に校長先生が立ち上がった。

「教頭先生。矢行先生の言う通りだ。彼ばかり責めても仕方ない。大きな騒ぎになっていない今のうちに、事態の収拾に取り掛かろうじゃないか。先生方は各自朝のHRで、生徒達にこの件について騒ぎ立てないよう伝えて下さい。くれぐれも対応の仕方を間違えないように」

木船校長は、矢行先生からバトンを受け取ったかのように粛々と話し始めた。
一見頼りなさげに見えても、やはり学園の実質トップだ。威厳が違う。校内のトラブルをスムーズに解決出来るか、いかに円満に収められるかは校長の手腕にかかっているといってもいい。今年で十年目。経験は嘘をつかないのだ。

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プロフィール

Author:屈辱の湖
周りと違う僕はおかしいのだろうか。
こんな性癖誰にも理解されないのではないか。
どうやって新しいオカズを手に入れればいいのか。
分からぬまま悶々と欲望を募らせていましたがーーとうとう見つけました。僕のたぎる思いを満たすことが出来るのは、

〝少女のおもらし〟だと。

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https://twitter.com/mashiroirosymp1

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